VPSなら設定必須! 再起動時に自動ログオンしてMT4を自動起動させる方法

 

Windowsが再起動した時に、MT4も自動起動するように設定していますか?

 

VPSを使用していると、障害発生時や緊急メンテナンスにより、動かしているWindowsが再起動してしまうことがあります。

何も設定していなければ、サーバーが再起動しても、MT4は自動で起動してくれません。

もし、EAの自動売買でポジションを持っていたら、気が付くまでそのまま放置、という恐ろしい状態になります。

 

そうならないように、

  • Windows が再起動したときに、自動でログオンさせる
  • 自動でMT4が起動するように設定する

このページでは、これらの方法についてご案内します。

 

 

再起動時に、自動でログオンする設定

Windows のアプリケーションは、「スタートアップ」に保存することで、自動起動させることができます。

しかし、その前にログオンしていないとアプリケーションが起動してくれません。

VPSでログオンするには、通常はリモートデスクトップで接続しなければ、ログオンしてくれません。

再起動時に自動的にログオンさせる方法には、レジストリを設定する方法などがありますが、マイクロソフトで配布している「Autologon.exe」というプログラムを使用するのが一番簡単です。

Autologonツールを入手する

以下のサイトから、Autologonツールをダウンロードします。

Autologon for Windows v3.10(Windows Sysinternalsサイト)

こちらページから、AutoLogon.zip をダウンロードします。

AutoLogon.zip の解凍と保存

AutoLogon.zip を解凍すると、

  • Autologon.exe
  • Eula.txt

という2つのファイルが出てきます。

使うのは、Autologon.exe のみです。

特別なインストール作業は不要で、通常は1度しか使わないので、VPSのディスクトップに貼り付けて使用しても良いでしょう。

 

AutoLogon の設定

先ほどの Autologon.exe をVPSのディスクトップに貼り付けて、ダブルクリックすると、

Autologon - Sysinternals が開きます。

Autologon-Sysinternals(オートログオンツール)

Username と Domain は自動的に入力されていると思います。

VPSのリモートディスクトップにログオンする時のパスワードを入力して、Enable をクリックし、次に出てきたメッセージでOKを押します。

以上の操作で、次回から再起動したときには、自動的にログオンするようになります。

 

※自動ログオンを止めたい場合は、Enable ではなく、Disable をクリックすると、自動ログオンを解除することができます。

 

MT4を自動起動させる設定

先ほどは Windows が再起動したときに、自動でログオンするまでを解説しました。

ここからは、自動でMT4を起動させる方法について解説します。

MT4のショートカットを「スタートアップ」に保存すれば、自動起動させることは出来るのですが、このままではEAが上手く動作しません。

少し細工が必要です。

MT4をポータブルモードで起動させる準備

MT4は、portableオプションを付けて起動することで、データフォルダがMT4のインストールフォルダに設定されます。

portableモードで起動しないと、自動起動させた際に上手く動いてくれません。

MT4 の起動アイコン(ショートカット)を右クリックし、プロパティ を選ぶと出てきた画面、下の画像の赤枠部分に「/portable」 を追加しておきましょう。

MT4のショートカット

 

この画像のように、リンク先パスの末尾に「/portable」を付けて、OKを押してショートカットを変更しておきます。

 

バッチファイルを作成する

MT4を自動起動させるための設定ファイルを作成します。

EA-AutoStart.bat をダウンロードするか、次のコードをメモ帳に貼り付けてバッチファイルを作成して下さい。

ping localhost -n 30
start "" "C:\Program Files (x86)\XMTrading MT4\terminal.exe" /portable
exit

このバッチファイルのポイントは2つ。

  1. ping localhost -n 30 で、時間を置いて、安定した頃に MT4 の起動プロセスに入る
  2. MT4 を portable モードで起動している

という2点です。

2行目のMT4のパスは、先ほど変更したMT4のショートカットの「リンク先」と同じです。

 

「スタートアップ」に登録する

作成したバッチファイルを「スタートアップ」に登録します。

まず「」を右クリック ⇒ 「送る」 ⇒ 「デスクトップ(ショートカットを作成)」をクリックします。
ディスクトップに出来上がったショートカットを、「スタートアップ」に登録します。

まずは、下記図の左下のスタートメニューの上で右クリックし、開いたメニューの「ファイル名を指定して実行(R)」をクリックします。

開いた「ファイル名を指定して実行」の「名前(O)」に「shell:startup」と入力し「OK」をクリックします。

開いた「スタートアップ」の画面に、デスクトップに貼り付けた「start.cmd – ショートカット」を右クリックより切り取って貼り付けます。

 

データフォルダを変更する

今回初めてMT4をセットアップして使い始める方は、この作業は不要ですので、読み飛ばして下さい。

今まで使用していた方は、データフォルダの移動作業が必要です。

 

MT4を通常モードで起動したときのデータフォルダの場所は次の場所にあります。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\MetaQuotes\Terminal\9AC25C835~~~\

この中身を、/portable を付けて起動した時に使われるデータフォルダ

C:\Program Files (x86)\XMTrading MT4

こちらの場所に全てコピーして移動します。

 

それでは、詳しく解説します。

通常モードで起動し、データフォルダを開く

先ほど変更したMT4のショートカットを、一度元に戻しましょう。(/portableを外します)

MT4のショートカット(元に戻す)

元に戻したショートカットから、MT4を起動して「ファイル⇒データフォルダを開く」で、フォルダの場所を開くことができます。

MT4のデータフォルダ

開いたエクスプローラは閉じずに、MT4だけ一度閉じて下さい。

 

portableモードで起動し、データフォルダを開く

再びMT4のショートカットのプロパティを開いて、「/portable」を付けて保存します。

MT4のショートカット

変更したショートカットから、MT4を起動して「ファイル⇒データフォルダを開く」で、ポータブルモードのフォルダの場所を開くことができます。

MT4のデータフォルダ

以上の操作で、通常モードのデータフォルダと、portableモードのデータフォルダの、エクスプローラが2つ開いているはずです。

通常モード用データエリア⇒portableモード用データエリアへコピーする

MT4データフォルダを移動する(コピー)

通常モードの中身を全部選択してコピーし、portableモードの方へ貼り付けを行ってコピーします。

 

複数のMT4を自動起動させたい場合

組み合わせを増やすことで、複数のMT4を起動している方も対応できます。

例えば、次の様な感じになるように、バッチファイルを作成します。

ping localhost -n 30
start "1" "C:\Program Files (x86)\XMTrading MT4\terminal.exe" /portable
ping localhost -n 10
start "2" "C:\Program Files (x86)\XMTrading2 MT4\terminal.exe" /portable
ping localhost -n 10
start "3" "C:\Program Files (x86)\XMTrading3 MT4\terminal.exe" /portable
exit

それぞれのMT4毎に、データフォルダの変更作業も行う必要があります。

 

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