ホームビデオで2つの音を同時録音できるマイク変換コネクター

 

ビデオカメラで録画している時に、

2つの音を同時に録音出来たら良いのになー、

と思ったことはありませんか?

 

収録したビデオ素材を編集して、少し凝って何か作品を作りたい!

景色を撮りながら、周囲の音を録りつつ、自分の声もしっかり残したい!

2人の会話を、それぞれ2つのマイクを使って、音質を損なわずにしっかり録音したい!

など。

 

業務用のビデオカメラであれば、そのような用途に対応出来ます。

しかし家庭用のビデオカメラでは、音声チャンネルが2チャンネルあるのに、ステレオ録音しか出来ません。

 

お金を出して、業務用ビデオカメラを買えば済む話なのですが、そんなお金出せないよー!

でも、やりたい!!

 

販売されているのでは? と思い探しましたが、そのような需要は少ないのか見かけませんでした。

このページの需要も少ないかもしれませんが、ご紹介したいと思います。

 

ホームビデオで2つの音を同時録音できるマイク変換コネクター

 

この分岐ケーブルを使って、2本の別々のモノラルマイクを接続すると、異なる音を同時に録音することが出来るようになります。

 

 

作り方

結線図

変換コネクターの中身は、次の図のように結線してあります。

 

ホームビデオで2つの音を同時録音できるマイク変換コネクターの中身

 

微弱な電流を扱うマイクケーブルなので、電線はシールド線を使います。

シールド線は、中心の導線(心線)の周りを覆うように導線が巻かれた線で、ノイズが入りにくいケーブルです。

ミニプラグの名称と構造

ステレオミニプラグの各部の名称と結線

 

ステレオミニプラグは、上図のようになっています。

モノラルのミニジャックと、図のように結線してはんだ付けするだけで出来上がります。

簡単な解説と作成のイメージ(動画)

変換ケーブルの簡単な解説と、作成時の雰囲気が分かるイメージ動画の作成にチャレンジしてみました。宜しければご覧下さい。

この動画が良かった、参考になった!

と思った方は、再生中に「YouTube」と書いてある部分をクリックして、YouTube 画面を開いて頂き、高評価ボタンとチャンネル登録をして頂けると、とても嬉しいです。

今後も時々「自分流」という YouTube チャンネルで動画を公開していきますので、宜しくお願い致します!

 

用意するパーツ

ステレオミニプラグ

 

モノラルミニジャック

モノラルのミニジャックを探したのですが、うまく引っかかってこなかったので、以下のご紹介リンクは3極あるステレオタイプのジャックになっております。

ステレオタイプの場合は、チップとスリーブに接続すれば、モノラルのジャックとして使えます。

マイクケーブル

性能を考えると太いマイクケーブルの方が良いのですが、ステレオミニプラグから2本のケーブルが出るように作るため、細いケーブルを使用しております。

細いですが 10cmと短い長さしか使わないので、悪影響は少ないと思います。

録画時の注意点

機種によるのかもしれませんが..。

収録時の音量設定を、オートからマニュアルに切り替えないと、音がフラつく可能性があります。

私が持っている Canon のビデオカメラ(iVIS HF11)の場合ですが、作ったケーブルで2つのマイクを使って別々の音を収録した時、片方のチャンネルに大きな音が入力されると、左右同時に音量調整がされてしまいます。

具体例で言うと、例えば左のチャンネルに川の流れる自然の音を録りながら、右のチャンネルに話し声を録ったとします。すると、話し声に合わせて川の流れる音の音量が下がったりあがったりして、音量がフラフラしてしまいます。

音量をマニュアル設定に切り替えて、手動で音量を調節することで、音のフラつきを回避することが出来ます。

参考情報

業務用カメラの音声チャンネル

業務用カメラの音声チャンネルは、音声トラックが2つまたは4つという感じに録音できるようになっています。

民生機のような「ステレオ収録」などの概念は無いようです。

音を確認する時には、1チャンネルの音は左、2チャンネルの音は右、といった感じで聞こえてきます。

ステレオマイクで、左の音は1チャンネルへ、右の音は2チャンネルへ収録すれば、結果的にステレオ収録になる、ということです。

プロが行う収録素材の音

テレビで放送されている様な、例えば旅番組などの収録素材の音は、左の音声チャンネル(1チャンネル)にはカメラに付けてあるマイクで周囲の環境音を録音して、右の音声チャンネル(2チャンネル)はガンマイクで拾ったインタビューの音を収録してあったりと、普通にこのように音声チャンネルの使い方をしています。

整音はMA作業で行う

左の音、右の音、という概念が無く各音声チャンネルに収録された音は、ビデオ編集の時点では、弄らずにビデオ編集を行います。(絶対に使わない音は、消したりもしますが)

その後、音の整音を行うMA(Multi Audio の略)作業の場で、それぞれ左右のチャンネルに分かれて入っていた音を、ミックスしてセンターから音が聞こえる様にします。

ミクサーさんが使いたい環境音を生かして、インタビューの音も整音。ナレーションを入れたり、効果音や音楽を入れて整音の作業を行って作品の完パケが完成。オンエアされています。

 

本格的に行う時は、ザックリとこの様な流れになるのですが、最近はビデオ編集ソフトで簡易的なMA作業が出来ます。

 

要するに、ここで作ったマイクの変換ケーブルは、ビデオ編集ソフトでセンターから音が聞こえるように調整すればOK!

という事になります。

 

おわりに(筆者の自己紹介を兼ねて)

以前、と言っても、もうかれこれ25年近く前の話になりますが..。

私は音のプロを夢見て専門学校へ行き、ビデオの編集と音処理を行う会社(ポストプロダクション)で働いていたことがあります。

諸事情により、ビデオ編集とMA業務にそれぞれ1年就いただけで、異業種に進むことになったのですが..。

ビデオ編集も音処理もかじった程度の当時の知識のままですが、基本は変わっていないのではないかなと思います。

 

当時はウン千万円以上する機材がなければ、まともな編集や音処理が出来なかった時代。

その頃、Macintoshで動くノンリニア編集機の Avid が出始めたばかりの頃で、何百万円もする大型の外付けHDD(容量は400MB位だったと記憶)を取り付けて、テレビ番組の仮編集に使っていたのを見たことがあります。

画質はボロボロで、とても見られたものではありませんでしたが画期的だった、そんな時代。

今はノートパソコンで、ハイビジョン画質の編集が手軽に出来る時代になりました。

 

YouTuber の多くの方は、動画編集ソフトに Adobe Premiere を使われているようですが、私は動作が軽くて維持費がかからない Edius を使うことにしました。

Edius に8chのムービングフェーダーのミクサーを接続して、簡易ではありますがMA作業もできるので、気分はポスプロ!

ですが、センスが無いので、見ての通りこの程度の作品しか作ることが出来ません。お恥ずかしい..(^^;

当時の記憶を蘇らせつつ、趣味で自分流で、少しだけプロの真似事をしてみようかなと..。

そんな事を考えていて、ふと思い付いたのが、この記事の変換コネクターでした。

 

ご紹介した「変換コネクター」、参考になれば、幸いです。