電源タップ(テーブルタップ・延長コード)自作の方法

電源タップ(テーブルタップ・OAタップ・延長コード)の作り方を解説します。

出来上がった物を買った方が安いのですが、自作すれば、好きな長さの物を作ることができます。

コンセントの増設等は、電気工事士の資格が必要ですが、電源タップの自作は、資格が無くても行って良い作業です。

しかし、無資格でやって良い内容だから、簡単だとか安全な作業ということではありません。正しく作業しないと感電したり、ショートや接触不良などで発熱すると、最悪の場合は発火するので大変危険です。

この記事を参考に、正しく作業して下さいね!

電源コードを修理したい方も参考になると思います。

 

コードの選び方

この記事で扱う電源コードは、柔らかいビニルコード(VFFビニル平形コード)を使用するので、まずはVFFコードについて解説します。

心線の数は2芯で、1つの芯の中に細い線が何本も合わさって束になって入っています。

許容電流

市販されているVFFビニル平形コードには太さ(導線の断面積)に違いがあり、流すことのできる電流許容量が異なります。

ホームセンターなどでは、以下の物が売られていることが多いです。

  • 0.75mm2(許容電流:7A)
  • 1.25mm2(許容電流:12A)
  • 2.0mm2(許容電流:17A)

許容温度

許容温度は一般的に60℃までとなっていますので、こたつやストーブなど熱を持つ器具により、VFFビニルコード自身が直接暖められてしまう場所での使用は避けた方が良いです。

VFFよりも耐熱性能の高い線としては、HVFF二種ビニル平形コードがあり、こちらは75℃まで耐えられる様に設計されています。

選び方のまとめ

大は小を兼ねる、です。

許容電流の多い、断面積 2.0mm2 のVFFビニルコードを選びましょう!

 

用意する物

材料と工具

電源タップの作り方(材料と道具)

  • VFFビニル平形コード(撚り線タイプのビニールコード、心線の断面積 2.0mm2
  • 電源タップ(パナソニック WH2164KW  ベターテーブルタップ ホワイト 4個口)
  • 電源プラグ(パナソニック WH4021 スナップキャップ)
  • 圧着端子
  • 圧着工具
  • ニッパー
  • プラスドライバー
  • カッターナイフ

圧着工具

電源タップの作り方(圧着工具)

圧着工具は、ホーザンP-732。

この工具は、軽い力で圧着ができます。さらに圧着が完了するまでロックが外れないラチェット構造なので、確実に圧着ができて、とても使いやすいです。

圧着工具を使わない方法もありますが、緩みから接触不良を起こし発熱する危険があります。圧着工具と圧着端子を使用した方法をお勧めします。

<この圧着工具、ホーザンP-732 を使った別の記事>

圧着端子

電源タップの作り方(圧着端子)

今回選択した電源タップとプラグは、100V15Aまでの物なので、コードもそれに合わせて撚り線2.0m㎡の物を選択しています。

圧着端子も撚り線2.0mm2に対応しているサイズの物を使用します。

導線用裸圧着端子は、ニチフ端子工業の2Y3.5です。

ちなみに、WH2164KWの商品仕様書には「ニチフ製の2R3.5または同等のものを使用すること」との記載があります。2Rと2Yの差は、端子の先がY型になっているか、リング型になっているかの違いです。

 

作業

コードを加工して圧着

電源タップの作り方(圧着端子の施工①)

コードを必要な長さに切り、裸圧着端子を取り付ける加工を行います。
被服の剥ぎ取りは、私はカッターナイフを使用しますが、この時、内部の撚り線を切ってしまわない様に十分に気を付ける事が大切です。

誤って、関係ない場所の被服も傷付けない様に!!

電源タップの作り方(圧着端子の施工②)

圧着中の様子です。導線を入れた圧着端子を潰すことで接続されます。

圧着端子は、専用の圧着工具を用いて、指定されたサイズの場所で圧着します。ペンチ等を用いて圧着すると見かけ上は接続されますが、着圧が弱いと接触不良を起こして発熱の原因になり危険です。

電源タップの作り方(圧着端子の施工③)

圧着完了の状態です。撚り線は、出過ぎず、出なさ過ぎず..。

写真の左上は綺麗に出来ています。右下は写真を撮るために折り曲げながら作業したところ少し失敗してしまいました。コードのビニル被覆と圧着端子の間に隙間が空いて導線が見えてしまっていますが、この位なら許容範囲でしょう。

裏側は、次のようになっています。

電源タップの作り方(圧着端子の施工④)

圧着工具、ホーザンP-732を使用すると、どの太さで圧着したか分かるように刻印が入ります。

今回、2.0mm2で圧着したので、「2」と入っています。

作成前に「豆知識」(電源タップの極性について)

電源タップの加工作業に入る前に..。

家庭用電源AC100Vに極性があることはご存じでしょうか?

2本の電線のうち、片側は「活線(かっせん)」と言い、触ると感電して危険な線。もう片方は、電柱の柱上トランスでアースされている側(0V)で、触っても感電しない線があります。

※活線側は -141V~+141Vの正弦波の交流が流れています。141V×√2の実効値を一般に100Vと呼んでいます。

この記事で使用する電源タップは、その極性が見た目で分かる様に、色や形状が分かれているタイプになります。

下の画像、左右のネジの色が異なるの、分かるでしょうか?

電源タップの作り方(極性について①)

写真の具合で、色の違いが少々分かりにくいですよね。

別の画像を拡大してみました。赤丸部分のネジがシルバー。反対側は金色のネジが取り付けられています。

電源タップの作り方(極性について②)

電源タップのカバーにも違いがあります。赤丸印を付けたシルバーのネジの側が、大きな穴になる様になっています。

電源タップの作り方(極性について③)

左側の穴が短い方(金色のネジ)に活線(触ると感電する)を接続します。右側の穴の長さが長い方(銀色のネジ)には、柱上トランスでアースされている側を接続します。

ただ、普通に電源タップとして使うだけならば、どちらに接続しても特に問題はありません。

オーディオマニアにとっては、この極性の違いは重要だったりします。「極性を気にする場合には、使い分けができる様になっている」という商品です。

 

電源タップの作業

電源タップの作り方(結線①)

電源タップ側から作業します。

理由は、作業途中でついうっかりコンセントに差し込んでしまうことが無いように、ということで事故防止です。

画像の赤丸部分ですが、2本のコードの分離を必要以上に行ってしまうと、写真の様に綺麗に納められなくなります。足りない分ははめ込む時に分離すると良いでしょう。

画像のように加工し、しっかりネジ止めをして蓋をしたら完成です。

電源プラグの作業

電源タップの作り方(電源プラグ①)

プラグ側も、タップの方と同じ様に作業します。(プラグ側には極性の色違いはありません)

コードの先端に圧着端子を取り付けます。

電源タップの作り方(圧着端子の施工③)

 

電源タップの作り方(電源プラグ②)

画像の赤丸部分ですが、圧着端子からの距離が短いので気をつけて下さい。2本のコードの分離を必要以上に行ってしまうと、蓋をしたときに2本のコードがバラけて姉妹、見た目が悪くなってしまいます。

圧着端子と電源プラグのネジをしっかりネジ止めします。

できれば、蓋をする前にテスターで、この2つのネジの上から導通テストを行い、ショートしていない事を確認することが望ましいでしょう。

最後に蓋をネジ止めすれば完成です。

自作の電源タップ

 

当記事で使用した材料と道具

当記事で使用している材料と主な道具は、Amazonで入手できます。

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