車のバッテリーと同じ、電圧12Vの電源で点灯するLEDライトのための、抵抗を使った簡易型のLED調光器をご紹介します。
抵抗を使用した調光器(Version 1)
専門的な電子工作の知識が無い筆者が、とりあえず減光出来れば良いという考えで作成した、明るさ2段切り替えの簡易型のLEDライト調光器です。
節電と停電対策が目的で、定格12Vで使用するLED照明を、より少ない電流で使用したいという目的で作りました。
回路図
回路図と言っても、これだけのとても単純な物です。
22Ωの抵抗を2個直列にし、1つの抵抗にはスイッチを並列に接続して、ON-OFF する事で明るさを2段階に調整しています。(回路の合成抵抗を22Ωにするか44Ωにしているだけです)
使用電圧は、定格12Vの白色LEDを対象にしています。
外観
写真右下の黒い部品が、12VのDCコネクターを差し込むジャックで、写真左下の青い部品にLEDライトへの電線を接続します。
2つ見える白い部品が22Ωの抵抗で、真ん中のスイッチにより22Ωと44Ωの切替をして明るさ調整をしています。
パーツ
私が使用したパーツは、秋月電子通商で販売されている物を使っております。
Amazonも類似バーツがありましたので、リンクを貼っておきます。
作成してみたいという方は、以下のパーツを参考に選んでみて下さい。
- セメント抵抗 10W 22Ω 【Amazon | 秋月電子】
- 基板用3Pトグルスイッチ 1回路2接点 【Amazon | 秋月電子】
- ターミナルブロック 2ピン 【Amazon | 秋月電子】
- DCジャック 【Amazon | 秋月電子】
- 基板 【Amazon | 秋月電子】
使用例
当初は、節電・停電対策兼用のLED照明の製作 のページで紹介した照明器具用に調光器を作成したのですが、現在はメダカ水槽用の照明の明るさ調整に使用しています。
昼間用に白色LEDライトと、夜間用にブルーLEDライト用にと、それぞれON-OFFスイッチを付けて使用しています。
水草を育てる目的ではないので、程々の明るさになっています。
使用している白色LEDは、秋月電子通商で販売している 10W白色パワーLED (OSW4XAHAE1E) です。
適当なサイズのヒートシンクに、LEDのパーツを 熱伝導両面テープ で貼り付けて使っています。
程々の明るさなので、低照度で育つ水草であれば、ゆっくり育っています。
次の例は、この記事で紹介した回路を少しアレンジして、LEDライトを1つの基板上に組み込んで作った物です。
※基板から線が出ている部品はDCジャックで、大昔にエレキットで使っていた物を使い回しています。
これを作ったのは2011年で、当時はまだLEDライト自体がとても高価だったので、自作してみた物です。
暗くなると自動的に点灯するEEスイッチを使って、毎晩自動点灯しています。
2020年1月現在で8年以上経過していますが、故障せずに今も使い続けています。
「門灯の節電対策~自作LED照明~」にて、簡単にですが紹介しています。