【停電対策】災害に備えて役立つ電源のいろいろ

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【停電対策】災害に備えて役立つ電源のいろいろ

災害などで停電になってしまった場合に、使える電源をまとめてみました。

知っていれば、そして備えておけば役に立つ事があるかもしれません。

それぞれ特徴がありますので、備えの参考にして下さい。

目次

使い捨ての電池

アルカリ乾電池

乾電池

乾電池は、懐中電灯やラジオなどの電源として必要になりますね。

コンビニ等でも手軽に入手できますが、災害が発生してからでは、売り切れで手に入らない可能性があります。

種類は大きい単1型から、小さい単6型まで、と角形(9V型)の7種類あります。

使用頻度として高いのは単3または単4かと思いますが、大型の懐中電灯やラジオ等は単1や単2を使う物もありますので、ライトやラジオなど非常時に使いそうな電池サイズを確認して、普段からある程度は備蓄しておいた方が良いでしょう。

リチウム乾電池

世界一長持ちする乾電池といえば、Energizer(エナジャイザー)のリチウム乾電池です。

非常用持ち出し袋などに入れておく電池としてオススメです。値段はやや高いですが、使用推奨期限が25年という長期保管が可能なので、いざという時に液漏れして使えなかった、というリスクを減らせます。
さらにアルカリ乾電池と比べて軽いのにエネルギー密度が高いので、長い時間使うことができます。
非常用としては心強い味方になります。

種類は、単3形と単4型の2種類が販売されています。

電池電圧は、アルカリ乾電池よりやや高い1.8Vですが、殆どの機器で問題無く使えると思います。

電池電圧のやや高いのが心配な方は、パナソニックのリチウム乾電池が良いかもしれません。
電池電圧はアルカリ乾電池と同じ1.5Vですが、こちらの使用推奨期限は15年です。

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水電池(水を入れて使う電池)

水を入れると発電して電池になるというものです。

水(H2O)を含んでいる液体であれば、基本的に何でもOKなので、真水だけでなく、お茶・コーヒー・川の水・海水・醤油、最悪の場合おしっこでも発電可能とのことです。

また、水をいれなければ長期保存しておけるという点も特徴です。

電池の形状はメーカーにより色々ある様ですが、汎用性があるものとしては単3型があります。

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こちらの水電池NOPOPO(ノポポ)は、未開封で20年未満の長期保存が可能とのことで、水を入れていない時の重量はマンガン電池よりも軽いです。

非常用持ち出し袋の中に入れておくには最適かもしれません。

現状の性能はマンガン電池以下の様なので、消費電力の少ないLEDライトやラジオ用と考えた方が良さそうです。

充電式の電池

充電電池(乾電池型)

充電電池

最近は、エネループなどの充電電池を使っている方も多いのではないでしょうか。

私はゴミになる乾電池はなるべく使わずに、充電電池を使うようにしています。

初期の頃の充電電池は、充電して使わずに1~2ヶ月間放置しておくと、電池容量が極端に減ってしまい、使い物にならない状態になりました。しかし現在販売されているエネループは、10年放置しても7割近くの容量を保持しているとのこと。

普段使いのためだけでなく、少し余分に買って保管しておくことで非常時に役立ちます。

因みに私は、単3型のエネループを100本くらい、単4型のエネループを60本くらい買って使い回し、電池が無くなったらすぐに充電して保管することで、災害に備えています。

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USBモバイルバッテリー

USBモバイルバッテリー

USBモバイルバッテリーは、スマホの電池切れ対策として、既に持っている方も多いと思います。

大容量のモバイルバッテリーを持っていれば、停電時も安心です。

鉛蓄電池

自動車のバッテリー交換のしかた

自動車やオートバイ、電動車椅子、無停電電源装置(UPS)の内部に入っているのが「鉛蓄電池」です。
電圧は12Vの物が多く出回っています。電池の内部は、鉛を使った電極に希硫酸が入っているのでとても重たいですが、大電流を必要とする機器に使えるのが特徴です。
ただ、充電して使わずに放置しておくと自然放電してしまうので、使わないまま長期保管するには不向きです。

鉛蓄電池は、大きく分けて2種類あります。

【スターターバッテリー】

自動車用のバッテリーです。エンジン始動時に必要とする大電流を取り出せる様に作られているので、使い切る用途で使用すると電極が傷み充電が出来なくなります。

【ディープサイクルバッテリー】

繰り返し充放電して使う用途で、80%以上の放電サイクルを前提に設計されたバッテリーです。電動車椅子、電動ゴルフカート、UPS(無停電電源装置)、フォークリフト等で使われています。また、ソーラー発電などで蓄電し、貯まった電気を使う用途でも使われています。

ディープサイクルバッテリーは、倒すと液漏れしてしまう「開放型」と、倒しても液漏れしないシールバッテリーと呼ばれている密閉型のものがあります。

私は、停電等の非常用電源として、UPSで使用したまだ使えそうなディープサイクルバッテリーや、自動車で使用した古いバッテリーを保管して、節電及び停電用の電源として使用しております。

リン酸鉄リチウムイオン電池

LiTime製の100Ah mini

2009年にソニーが初めて商品化した新しい電池です。リチウムイオン電池と聞くと、発火などの事故の印象が強いですが、リン酸鉄リチウムイオン電池は、爆発や発火の危険性が極めて低く安全性が高い電池です。

鉛蓄電池と比べると、重さは3分の1から4分の1、寿命は3~10倍近く、充電受入性能も良く、自然放電も少ないので、非常用電源としてもオススメです。

詳しい内容は、こちらにまとめてありますので、宜しければご覧下さい!

これら性能の良さから、最近はポータブル電源などにも多く搭載されるようになりました。

ポータブル電源

キャンプや災害時に使える用途として商品化されているのが、「ポータブル電源」です。

最近の物は、USB電源、車用の12Vシガーソケット、100VのACコンセントが付いたタイプが販売されているので、携帯の充電だけでなく、家電製品や車用の電気製品が使用できます。

例えば、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載している、アンカーの PowerHouse 。
正弦波出力のインバーターを内蔵しているので、安心して家電製品を接続できます。

家庭用蓄電池

家庭用太陽光発電システムや、家庭用燃料電池と一緒に、家庭用蓄電池も設置しているという家もあるのではないでしょうか。

最近の家庭用蓄電池はハイグレードタイプになると、停電時には自動でバッテリーに切り替わって、家中に電気を配電してくれるタイプもあるようです。

私の家も太陽光発電システムは設置してあるのですが、蓄電池は値段が高すぎて採算がとれないので設置出来ませんでした。

家庭用太陽光発電システムと蓄電池があれば、晴れてさえいれば長期の停電でも最低限の電気はまかなえるので、理想的なシステムです。

燃料から発電

発電機

発電機

お祭りの時などの屋台でよく見かける、エンジンで動かす発電機です。
ガソリンで動くタイプと、カセットコンロのボンベで動かせる物があります。

●例えばこちらの、ガソリンで動く、正弦波インバーターを搭載した発電機。

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●例えばこちらの、カセットコンロのボンベで動く、正弦波インバーターを搭載した発電機。

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バッテリーよりも長い時間、そして大容量の電気を供給可能ですが、騒音と排気ガスの問題があります。
音と排気が気にならなければ、正弦波インバーター搭載の100V出力なので、家電製品の種類を気にせずに使うことができます。

車を電源にする

乗用車など多くの車には、12Vのバッテリーが積まれています。
そして、エンジンを動かせば、車を発電機代わりにして使うことができます。

自動車のバッテリー

車を所有している方は、エンジンを始動して非常用の電源として使用するのが良いと思います

車で使えるDC-ACインバーターを持っていれば、家電製品を動かすこともできます。

停電対策で、車などの電源を使用して家電製品を使う方法については、当サイトの別記事にて詳しく解説しておりますので、そちらをご覧下さい。

北海道胆振東部地震の際に、北海道で展開しているセイコーマートでは、自動車を電源にして停電時もコンピにの営業を行っていました。

家庭用燃料電池

都市ガスやLPガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて発電するのが「燃料電池」です。

発電の際に熱が発生するので、その熱で同時にお湯を作って給湯に利用するシステムが、「エネファーム」(「エネルギー」と「ファーム=農場」の造語)の名前で商品化されています。

ガスと水道が供給されている状態であれば、停電になっても発電することが出来る機種もあるようです。

2019年9月に起きた台風による千葉の大停電の様な時には、水道も止まってしまうので、役に立たない可能性があります。

最新機種は、燃料電池ユニットがエアコンの室外機と同等のサイズの物が商品化されています。(最新機種の参考記事:2019年10月30日販売開始)

自然エネルギーで発電

太陽電池パネル

太陽電池パネル

太陽電池パネルがあれば、晴れている日中であれば発電ができます。

手で持ち運べる小型のものから、屋根に取り付ける様な大型のものまで色々あります。

太陽光が頼りなので、直射日光が太陽電池パネルに垂直に当たれば、出力は最大になりますが、太陽が雲に隠れたら一気に出力は低下してしまいます。

製品によって出力電圧も様々で、太陽の当たり具合によっても電圧が大きく変動します。

その様な特性上、太陽光パネルで発電した電気は、電圧を安定させるチャージコントローラーを介して昼間バッテリーに充電し、その電気を夜に使うという用途に向いています。

小型の物ですと、例えば次の様な商品。

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充電に用いられているバッテリーは、鉛蓄電池(ディープサイクルバッテリー)が多い様です。

因みに、私も小型の太陽電池パネルとコントローラーは用意してあります。古い太陽電池パネルですが、長期停電時に使えるように持っています。

太陽電池パネル一式

風力発電機

風力発電機

風力発電機は、風力が頼りの発電機なので、風が吹いている時だけしか発電ができません。

風速によって発電量や電圧が変わるため、太陽電池パネルと同様に電圧が安定していません。

風のある時に電池に充電して、貯まった電気を使用するという用途になります。

小型の物であれば、例えば次の様な商品、

家庭用太陽光発電

住宅用太陽光発電

家庭用の太陽光発電システムを設置している家であれば、太陽さえ出ていれば停電時でも電気を使うことができます。しかし家庭用蓄電池の無い基本システムだけでは、家中の全てのコンセントで電気を使うことは出来ません。

商用電源と周波数の同期を取って、太陽光パネルからの電気を 100Vの電気に変換する、「パワーコンディショナ」というボックスが設置されています。

次の写真は、私の自宅に設置されている「パワーコンディショナ」です。

太陽光発電システムのコントローラー

赤枠部分をを拡大すると、

太陽光発電システムのコントローラーの停電用コンセント

「停電要コンセント」が用意されていますので、雲が無く直射日光が当たり続けている様な天気の日であれば、停電時でも炊飯器などの消費電力の大きな家電製品を使うことができます。


以上、停電時に役立つ様々な電源についてまとめた記事でしたが、如何だったでしょうか?

もしもの時の準備の参考になれば、幸いです。

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