【新型肺炎】新型コロナウイルス情報 まとめ

 

新型コロナウイルス(COVID-19)について、現在分かっている情報のまとめです。

ニュース番組やサイトなどの情報より抜粋しています。

最新の情報が確認でき次第、随時更新します。

 

 

「感染の疑い」がある場合の相談先

各都道府県が設置している「帰国者・接触者相談センター」に電話をします。

各地域の相談センターは、厚生労働省のページに掲載されています。

新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター

相談センターは16日の時点で、全国の保健所など合わせて536か所に設置されています。

各都道府県で最低でも1か所は24時間対応するようになっているそうです。

相談内容から、新型コロナウイルスに感染している疑いがあると判断した場合には、専用の外来を案内してもらえます。

 

また、新型コロナウィルス感染症に関する一般的な相談は、各都道府県が設置している電話相談窓口へ相談するようにとのことです。

詳細は、こちらのページに書かれています。

相談する目安となる症状

基準として

  • かぜの症状や37度5分以上の発熱が4日以上続いている人
  • 解熱剤を飲み続けなければならない人
  • 強いだるさや息苦しさがある人

ただし、次の方は感染すると重症化しやすいため、こうした症状が2日程度続く場合には相談するようにとのことです。

  • 高齢者
  • 糖尿病
  • 心不全
  • 呼吸器疾患の持病
  • 透析を受けている
  • 免疫抑制剤や抗がん剤などの投与を受けている
  • 妊婦

新型コロナウィルスQ&A

コロナウイルスの寿命

グライフスヴァルト大学病院のギュンター・カンプ氏によると、「表面についたウイルスを消毒しないままでいると、平均4〜5日間は生き残る。特に気温が低くて、湿度が高い場所ではウイルスの寿命が伸びる傾向がある」と述べています。この特徴が新型コロナウイルスにもあてはまる可能性が高いという見解を示しているそうです。

さらに、ドイツの研究グループは、新型肺炎と同じコロナウイルスの仲間であるSARSやMERSに関する22本の論文を精査した結果、ウイルスがドアノブやテーブルなどの表面で最大9日間にわたって感染力を保持するという見解を発表しているそうです。(参考)

コロナウイルスの主な感染経路は、ウイルスが付着したドアノブなどに触った手で、目・鼻・口を触って体内に取り込まれるとのことなので、こまめに消毒することがとても重要です。

現在の患者数

報道され始めてから毎日の各国感染者数については、次の記事をご覧下さい。

潜伏期間

1~14日とさまざまで、平均10日前後。

WHOでは、潜伏期間を1~12.5日、多くは5~6日としています。

しかし、中国の感染症対策の専門家・鐘南山氏らのグループは、中国国内の新型肺炎患者1,099人を分析した結果、感染から24日後に発症したとみられる患者もいたことを明らかにしたそうです。潜伏期間は、平均で3日間、最長で24日間になるとしています。(情報元① , 情報元② 2012-02-10)

潜伏期間でも感染する?

中国保健当局は、潜伏期間でも周りに感染させることがあると発表しています。

WTOは、潜伏期間中の感染は、限定的なケースの可能性があり調査が必要としています。(2020年1月29日)

厚生労働省も、1月28日と29日に武漢への渡航歴の無い人の感染が確認されたことから、国内でも人から人への感染が起きているという見解を示しています。(2020年1月30日)

症状

WHOなどの専門家チームが2月20日までに中国で行った共同調査の報告によると

  • 発熱:全体の87.9%
  • せき:67.7%
  • けん怠感:38.1%
  • たん:33.4%
  • 息切れ:18.6%
  • のどの痛み:13.9%
  • 頭痛:13.6%

などとなっているとのことです。(参考 2020-02-29)

このほか、メディアの報道によると、腎機能低下、下痢、吐き気、などがあります。

北海道七飯町の男性を診察した医師によると、初期の症状は軽いかぜと同じで感染を疑えない。初診から5日後、少しせきとたんが出てきてレントゲンを撮ると、比較的元気なのに両方の肺に肺炎の症状。(参考 2020-02-25)

また、武漢の病院長の証言によると、一般的な肺炎と異なり、患者がたんを伴わない空ぜきをしていた。(参考 2020-02-22)

症状の程度

WHOなどの専門家チームが2月20日までに中国で行った共同調査の報告によると

  • 呼吸困難などを伴う重症者:全体の13.8%
  • 呼吸器不全、敗血症、多臓器不全などの重篤な症状:6.1%

感染者の約80%は、症状が比較的軽く、肺炎の症状がみられない場合もあるそうです。(参考 2020-02-29)

日本の専門家会議がまとめた見解によると、

感染が確認された患者のうち、

  • 軽傷:約80%
  • 重傷:約14%(約半数は回復)
  • 重篤:約6%

とのことです。参考 2020-03-02)

重症者の特徴

WHOなどの専門家チームが2月20日までに中国で行った共同調査の報告によると

60歳以上の人のほか、

  • 高血圧や糖尿病
  • 循環器や、慢性の呼吸器の病気
  • がん

などの基礎疾患のある人が重症になりやすいとのことです。(参考 2020-02-29)

重症者には、過剰な免疫反応がみられたそうです。 (SankeiBiz)

発症者の年齢層

WHOの発表によると、発症者の72%が40歳超 とのことです。(2020年1月22日)

その後のWHOなどの専門家チームが2月20日までに中国で行った共同調査の報告でも、子どもの感染例は少なく、症状も比較的軽いということです。

19歳以下の感染者は全体の2.4%にとどまっているとのことです。(参考 2020-02-29)

致死率

WHOなどの専門家チームが2月20日までに中国で行った共同調査の報告によると、

致死率は高齢になるほど高く、80歳以上の感染者の致死率は21.9%。

特に合併症の患者は致死率が高いとのことで、

  • 循環器の病気:13.2%
  • 糖尿病:9.2%
  • 高血圧:8.4%
  • 慢性の呼吸器の病気:8.0%
  • がん:7.6%

となっているそうです。(参考 2020-02-29)

また、当サイトで集計している情報では、

  • 世界全体の致死率は、3.42%(2020年2月29日現在)
  • 感染者の多い武漢市での致死率は4.46%、武漢市を含む湖北省全体での致死率は4.11%(2020年2月29日現在)
  • 中国を除く世界の致死率は、1.52%(2020年2月29日現在)

となっており、致死率 9.6% だったSARSと比べると低いです。

ヒトからヒトへの感染はいつから始まっていた?

ヒトからヒトへの感染は、2019年12月半ばに起きていたと発表していすま。(中国の疾病予防センター 2020年1月30日)

感染源

  • 「中国科学院武漢ウイルス研究所」の分析結果によると、感染源はコウモリの可能性。遺伝子の配列を比較したところ96%の割合で一致。コウモリから別の野生動物がウイルスを媒介していることが考えられると指摘。(NHK NEWS WEB 2020年1月30日)
  • 武漢の海鮮市場で売られていた野生動物(タケネズミやアナグマのようなもの)の可能性が大きい。
  • 「海鮮市場が唯一の感染源の場所ではなく、複数ある可能性がある」(NHK NEWS WEB 2020年1月28日)
  • 中国に生息するアマカサヘビやタイワンコブラが感染源である可能性が高い。(Sputnik 日本 2020年1月23日)

ウイルスの特徴

  • 遺伝子の型はSARSと類似(遺伝子配列が89%一致)
  • コウモリから見つかったコロナウイルスと遺伝子の配列が96%一致

治療法

ウイルス性疾患なので、抗生物質が効きません。
※抗生物質は、細菌やマイコプラズマやクラミジアなどの病原微生物の感染に有効とされています。

風邪と同様に、解熱薬や脱水の際の点滴、重症化した場合には酸素吸入その他の対処療法によっての治療により、免疫の力で回復している人も多くいる状況ですが、同時に様々な薬を同意を得た上で試しに投与しているようです。

  • アメリカ国立アレルギー・感染症研究所は、3ヶ月以内にワクチンの臨床試験が始まる見通し。
  • エボラ出血熱として開発が進められてきた抗ウイルス薬や、インフルエンザ治療薬、エイズ発症を抑える薬で症状が改善したという報告有り。(参考記事 2020-02-03)
  • SARSのために開発した治療薬やワクチンが使える可能性を指摘(参考記事 2020-02-04)
  • WHOが抗エイズウイルス薬などを組み合わせた2つの治療法試験を行う。3週間以内に結果が判明予定。(参考記事 2020-02-21)
  • 中国保健当局は、抗マラリア薬が治療に効果があると報告。4~5月に臨床試験予定。(参考記事 2020-02-21)
  • 厚労相「インフルエンザ治療薬の「アビガン」 効果あれば使用できる環境整備」(参考記事 2020-02-22)
  • 免疫の働きを抑えるステロイドを吸入するタイプのぜんそくの治療薬「シクレソニド」で症状の改善が見られた例あり。(参考 2020-03-03)(※以前「重傷者には過剰な免疫反応がみられる」という報道がありましたので、関連がありそうです)

「指定感染症」と「検疫感染症」に指定、なにが変わる?

WHOは、2020年1月31日に「緊急事態」を宣言 し、日本では2020年2月1日に政令を施行し、肺炎に限らず新型コロナウイルスによる感染症を「指定感染症」と「検疫感染症」に指定されました。(参考記事)

  • 強制的な入院や一定期間の休業指示が可能になります
  • 入国時に診察検査を実施、従わない場合は罰則があります
  • 疑いのある患者も含めて、迅速な検査が可能になります
  • 医療費は公費負担になります

 

「感染を予防できるマスク」について知りたい

「マスク」については、次の記事で詳しくご案内しています。

「新型肺炎を予防する方法」について知りたい

感染のリスクを下げる方法については、次の記事で詳しくご紹介しています。

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