電子機器のスイッチを押すと、"ピッ"っと鳴る操作音。
煩いなと思ったことはありませんか?
音量を変えられる機能があれば、説明書を見ればどこかに操作方法が書いてあります。
今回取り上げるのは、操作音の音量が固定で、消音機能が付いていないタワー型扇風機。
寝ている子供を起こしてしまう。
音が大き過ぎて、ボタンが押せない!
ハズキルーペのCMにどこか似ているような..(笑)
我が家でそんな苦情が出ました。
音量を小さく出来ないなら、思い切って改造してしまえっ!
この記事では、音が出ないように(音を小さく)する改造方法をご紹介します。
当然のことながら保証は効かなくなりますし、故障や事故が起きても責任は負いかねます。
改造は自己責任でお願い致します!
※この記事は、2012年に旧サイト「雑記帳」で公開していたものをリライトしたものです。
消音改造をする時のポイント
改造した扇風機は、2011年製のタワーファン。
Apice((株)アピックスインターナショナル)製のAFT-669Rです。
音は内蔵されている小型スピーカーから出ています。
音の対処方法は2つ。
- 音を小さくしたい場合には、小型スピーカーの穴をセロハンテープで蓋をする
- 音を全く出なくしたい場合には、そのスピーカーへの配線を切断する
既に製造終了している機種ですが、消音改造するときの基本は、扇風機に限らず電子機器はみな同じですので、参考にして頂けると思います。
それでは、作業を始めて行きましょう!
蓋を開ける
まずは、タワーファンの裏側のネジを外します。
この製品は、ネジを外しただけでは簡単に分解できず、プラスチックのボディーに「爪」が付いていて、引っかかる様に固定されています。
「爪」の場所を探りながら、ケースを壊さないように、慎重にカバーを外していきます。
※近年の電気製品は、裏側のネジを外しただけで簡単に蓋が開く製品は少ないです。
今回の改造は、赤丸印を付けた場所にある電子基板上に付いている、スピーカーを探して、回路を切断します。
スピーカーを探す
電子機器に組み込まれている、操作音の鳴る小型スピーカーの形状は、おおむね次のような形をしています。
基板上に取り付け可能な「スピーカー」であったり、「電子ブザー」や「圧電スピーカー」という名称のパーツです。
真ん中にある穴から音が出ていますので、音を小さくしたい場合には、この穴をセロハンテープで塞ぐと小さくなります。余談ですが、我が家のエアコンの操作音も煩かったので、こちらはセロハンテープで塞いで音を小さくしました。
基板上に取り付けられているはずなので、似た形のパーツを探すと..、ありました!
液晶パネルの真裏にありました。
液晶パネルは、土台のプラスチックを壊さないと外れない構造で固定されていました。
当初は、小型スピーカーの穴をセロハンテープで塞いで、音を小さくする計画でしたが、指が入らないので断念。
スピーカーの回路を切断し、音が出ないように改造することにしました。
スピーカー回路の切断
電子基板に取り付けられている、スピーカーの足2本を探します。
半田だらけで分かりにくいのですが、基板の表と裏をよく確認しながら、慎重に探していきます。
赤丸の部分が、スピーカーが取り付けられている足です。
この部分の半田を、片方だけ取り除くことによって、回路を切断します。
両方の半田を取り除いてしまうと、部品が脱落するので、片方だけの方が良いです。
赤枠の方が半田を取り除いた方です。
綺麗に半田を取り除いて、回路が接触していないことを確認したら、作業終了です。
スピーカーの足が少し出ていますが、基板に電気的に接続されていない状態になれば大丈夫です。
元通り組み立てて、正常に動作することを確認したら完成です。
今回の改造で、無事に操作音が鳴らない状態にする事が出来ました。(^-^)/
他の電子機器も同様の方法で、音を出ない様にできる場合が多くありますので、参考になれば幸いです。