DIYでお風呂の天井埋込型換気扇を交換する方法【写真付き手順】

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DIYでお風呂の天井埋込型換気扇を交換する方法【写真付き手順】

お風呂場の天井埋込型換気扇DIYで交換する方法をご紹介します。

我が家の換気扇から異音が出るようになったので、思い切って自分で交換にチャレンジしてみました。

交換する前は、

  • サイズや種類が沢山あるのではないか?
  • 性能にも差があるのではないか?
  • お風呂場に合った物を選ぶのは大変そう…
  • そもそも、自分でうまく取り付けできるのだろうか?

と、不安だらけでしたが、実際にやってみると手順さえ押さえれば意外と簡単
DIY好きなら十分に交換できる作業でした。

この記事では、浴室用換気扇の選び方から取り付け手順まで、私の体験をもとにまとめています。
これから挑戦する方の参考になれば嬉しいです。

目次

商品選定のポイント

浴室用換気扇を選ぶときは、設置場所の条件や安全性、性能を確認することが大切です。
ここでは、実際に交換作業を行う前に確認しておきたい選定のポイントを順番に整理してみます。

浴室用換気扇を必ず選ぶ(防湿仕様の確認)

浴室に設置する換気扇は、必ず防湿仕様の「浴室用」と明記された商品を選びましょう。
浴室は湿気が多いため、防湿仕様でない換気扇を使うと、内部のサビや故障、最悪の場合は漏電につながる危険があります。

ネット通販を利用する場合は、商品説明欄やメーカー公式サイトで「浴室用」「防湿仕様」と記載があるかを確認してください。
ホームセンターで購入する場合も、展示品の仕様ラベルや店員さんの確認を取ると安心です。

入る「サイズ」の物を選ぶ

換気扇を交換する際は、天井開口に合うサイズを選ぶことが最も重要です。
サイズが合わないと取り付けできないため、既設品の寸法を正確に測る必要があります。

浴室用換気扇は規格寸法が概ね決まっており、17.5cm・19.5cm・25cm前後のタイプが一般的です。
ただし、見える部分(グリル)の大きさと、天井に埋め込む本体寸法は異なるため、外観だけでは判断できません。

点検口から古い換気扇を確認し、埋込枠の寸法(本体の外形)を測ってください。
ネット通販を利用する場合は、商品ページに記載されている「埋込寸法」や「適合天井開口寸法」を必ず確認し、測ったサイズと照らし合わせて選べば間違いありません。

「BL認定品」の方がオススメ

同じ型番でも、「BL認定品」とそうでない商品が存在します。
BL認定品とは、一般財団法人ベターリビングが安全性・耐久性・維持管理性・省エネ性・環境配慮など、5つの基準を満たした住宅部品に与える認定です。

私が購入した換気扇も、同じ型番でBL認定品と非認定品があり、認定品の方は本体重量がわずかに重い仕様でした。
詳しい構造の違いは分かりませんが、安全性や耐久性の基準をクリアしている点で安心感があります。

価格差もほとんどないため、予算内であればBL認定品を選ぶことをおすすめします。
ネット通販では、商品説明欄や型番に「BL認定」と明記されているか確認してみてください。

デザインの違いで選ぶ

換気扇は、同じメーカーでもグリル(カバー)のデザインや色が異なるモデルが用意されている場合があります。
浴室の内装に合わせて選べば、見た目もすっきり仕上がります。

メーカーによってデザインの傾向が少しずつ違うので、複数メーカーを比較して好みのものを選ぶのも良いでしょう。
ネット通販では商品画像をよく確認しておくと安心です。

ちなみに私が探したときは、対応サイズの中で選べるデザインは少なく、あまり選択肢はありませんでした。

メーカーごとの特徴を比較

メーカーごとの違いは、デザインだけでなく性能面にもわずかな差があります。
比較するときは、消費電力・風量・騒音レベルといった基本スペックを確認すると選びやすいでしょう。

私が検討した中では、三菱電機のモデルが特にバランスが良く、性能面で優れていると感じました。
他メーカーも独自の特徴がありますので、商品ページのスペック表を比較して選ぶことをおすすめします。

今回私が選んだBL認定品

今回私が選んだのは、三菱電機のBL認定品「VD-10ZC12-BL」でしたが、この型番はすでに廃番となっています。
現在は後継機種として「VD-10ZC14-BL」が販売されており、スペックは従来モデルと同等です。

このモデルは浴室用として必要な防湿仕様を満たし、BL認定品ならではの安心感があります。
さらにコンセントプラグ付きなので、屋根裏にスイッチを経由したコンセントがあれば、電気工事士の資格がなくても交換可能です。

メーカーの詳細仕様は こちら からも確認できます。

用意する物

換気扇を交換する際は、必要な道具や部材を事前に準備しておくと作業がスムーズです。
ここでは、交換作業に必要となる主なものを紹介します。

アルミテープ

アルミテープは、換気扇本体とダクトの接続部分をしっかり固定するために使用します。
一見、ガムテープでも良さそうに思えますが、屋根裏など見えない場所だからこそ耐久性の高いダクト用アルミテープを使うことが重要です。

劣化しやすいテープを使うと、接続部が外れ、浴室の湿気が屋根裏に漏れ出してしまう恐れがあります。
長期間安心して使うためにも、専用のアルミテープを選びましょう。

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コンセント

今回選んだ換気扇は3Pプラグ付きタイプで、コンセントに差し込むだけで使用できます。

まずは屋根裏にスイッチ連動の3Pコンセントがあるかを事前に確認しましょう。

  • コンセントがある場合:そのまま差し込むだけでOK。電気工事は不要です。
  • コンセントが無い場合:新たに3Pコンセントを増設するか、換気扇へ直接配線する必要があります。この場合は電気工事士の資格が必要です。

屋根裏のコンセントが古い、または設置されていない場合は、以下のような3Pタイプのコンセントを用意しておくと良いでしょう。

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事前に屋根裏の状況を確認し、必要なコンセントを準備してから作業を始めると作業がスムーズです。
なお、この記事で紹介しているコンセントは、私が実際に使用したものとは異なります。

工具

換気扇を外したり固定する際は、プラスのドライバーが必要です。

片手で本体を押さえながら作業する必要がありますので、片手でもネジ止めができる電動ドライバーがあると便利です。

私が使用している物は、こちらです。

作業前に確認する安全ポイント

換気扇の交換はDIYでも可能ですが、安全面に十分注意する必要があります。
作業を始める前に、次のポイントを確認しておきましょう。

感電防止のため必ずブレーカーを落とす

作業前には必ずブレーカーをオフにして、電気が流れていない状態を確認します。
屋根裏でコンセントを抜くだけではなく、分電盤から対象回路を遮断しておくとより安全です。

脚立作業は転倒防止に注意

浴室は床が滑りやすく、脚立の設置も不安定になりがちです。
脚立の足元をしっかり固定し、作業中は無理な体勢を取らないようにしましょう。

電気工事士が必要な作業は無理をしない

コンセントがない場合や直配線タイプの換気扇では、資格が必要な電気工事が伴います。
資格を持たない方は、必ず専門業者に依頼してください。

古い換気扇を取り外す

古い換気扇を取り外す作業では、まず安全対策をしっかり行うことが大切です。
ここでは、取り外しの手順を順番に説明します。

ブレーカーを落とす

古い換気扇を取り外す前に、必ずブレーカーをオフにして感電事故を防ぎます。
旧換気扇がコンセント接続の場合は、ブレーカーを落としたうえでコンセントも必ず抜いてから作業してください。
また、作業中にブレーカーを誤って入れられないよう、家族にも注意しておきましょう。

古い換気扇を取り外す

取り外し作業は屋根裏側から始めます。

まず、換気扇に通電していないことを確認し、電源ケーブルを外します。

続いて、ダクトとの接続部分を固定しているアルミテープを剥がします。

換気扇を外す(ダクトのアルミテープを剥がす)

次に、浴室側からグリルを外し、換気扇を固定しているネジをすべて外します。

古い換気扇を外す

最後に、換気扇本体を浴室側へゆっくり取り出します。

古い換気扇を抜き取る

このとき、落下しないよう手で支えながら慎重に作業してください。

新しい換気扇の取り付け作業

古い換気扇を取り外したら、いよいよ新しい換気扇の取り付けです。
ここでは、ダクト接続口の取り付けから本体固定までの流れを順番に解説します。

換気扇本体から「ダクト接続口」を分離する

換気扇本体から「ダクト接続口」を分離する

今回購入した三菱電機の浴室用換気扇は、本体とダクト接続口(ダクトをつなぐための部品)を分離できる構造になっています。
まずは換気扇本体からダクト接続口を取り外し、作業しやすい手元でダクトと接続できるよう準備します。

この後、ダクト接続口とダクトをアルミテープでしっかり固定していきます。

「ダクト」と「ダクト接続口」をアルミテープで固定する

ダクトとダクト接続口は、アルミテープをしっかり巻き付けて固定します。
まず、ダクト接続口にテープを貼り始めます。

「ダクト」と「ダクト接続口」をアルミテープで固定する

アルミテープの長さは、1周して10cm程度重なるくらいで良いと思います。

「ダクト」と「ダクト接続口」をアルミテープで固定する②

接続を終えたところです。
この状態で問題なく取り付けできたので、次に換気扇取付枠への固定作業に進みます。

「ダクト接続口」を穴枠に固定する

ダクト接続口は、付属のビス1本を使って換気扇取付枠に固定します。
どこにビスを留めるかは、写真の赤丸印部分を参考にしてください。

「ダクト接続口」を穴枠に固定する

付属のビスは先端に足割加工がないタイプで、我が家では壁面が硬く、そのままではねじ込めませんでした。

同じような場合は、細いドリルで下穴を開けてから固定すると作業しやすいです。

「ダクト接続口」を穴枠に固定する②

固定が完了した状態です。

これでダクト接続口の取り付けは完了です。

換気扇を取り付ける

換気扇本体は、浴室側から「ダクト接続口」に差し込みます。

換気扇を浴室側から差し込む①

屋根裏から見たところ。

換気扇を浴室側から差し込む②

室内側から見ると、このような状態です。

本体が正しくはまるとロックされますが、ビスで固定するまでは手で支えておくと安心です。

続いて、付属のビスで換気扇を固定します。

換気扇をビスで固定する

ビスが入りにくい場合は、細いドリルで下穴を開けると作業がスムーズです。

最後にフロントグリルを取り付けます。

換気扇にグリルを取り付ける

電源プラグを差し込めば、換気扇の取り付けは完了です。

※屋根裏にスイッチを経由したコンセントが無い場合は、電源工事が必要です。

電源の工事(資格が必要)

接地極付きの3Pプラグとコンセント

今回取り付けた換気扇には、接地極(アース)付きの3Pプラグがあらかじめ接続されています。
屋根裏にスイッチ連動の3Pコンセントが設置されていれば、そのまま差し込むだけで使用でき、電気工事は不要です。

一方、コンセントが無い場合は電気工事が必要となり、電気工事士の資格が求められます。
工事方法としては、

  • 屋根裏に新しくコンセントを設置する
  • 製品のコードを外して直接配線する

の2通りがあります。私はメンテナンス性を考えて、屋根裏にコンセントを設置しました。

コンセント設置は資格が必要な工事のため、ここでは作業手順の説明を省略します。

作業を終えて

今回の換気扇交換は、電気工事士の資格があるため、問題なく進められました。
資格がある方であればDIYで十分対応できる作業です。

資格がない方でも、既存のコンセント接続タイプであれば、本体を交換してコンセントを差し込むだけで完了します。
一方、電源工事が必要な場合は、資格がない方は作業できませんので、必ず電気工事士に依頼してください。

換気扇交換は慣れればシンプルな作業なので、これから挑戦する方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

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