私の家で20年以上使い続けてきた電球タイプの防犯ライトが、ついに故障して点灯しなくなってしまいました。
取り付け場所はカーポート脇の家の外壁。今回は、同じ場所に新しいLEDセンサーライトを取り付けることにしました。
今回行う防犯ライトの交換は、電気工事士の資格が必要な作業となります。私は資格を持っているため、DIYで交換を行いました。
この記事では、実際に使用したLEDライトの紹介と、取付けのポイントを写真付きで詳しく解説していきます。
防犯ライトの交換を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
使用したLEDセンサーライト「ESL-W3002AC」と選んだ理由
今回取り付けたのは、ELPA(エルパ)のLEDセンサーライト「ESL-W3002AC」です。


購入時は本体にコードが付いており、コンセントに差すだけで使えますが、付属のコードを取り外して、壁から出ている電源線に直接結線することもできるタイプです。
私は、既存の壁から出ている電源線を本体内部で直接結線できる構造を条件に探し、この製品を選びました。
コードが露出することなく配線を隠せるため、見た目がすっきりし、屋外での安全性も高まります。
そのほか、選定時に重視したポイントは以下の通りです。
- 壁にネジ止めできる構造
- 屋外設置に対応した防水性能(IPX4相当)
- 全点灯時 約2000lm の十分な明るさ
- 白色LEDが2灯タイプで広範囲をカバーできる
- 消費電力が約22W(待機時 約0.5W)と省エネ性能も良好
交換作業の流れ
元々、次のようなセンサーライトが取り付けてありました。

当初は、屋内のスイッチで点灯する電球型の照明器具が設置されていました。
その後、市販のセンサーライトを購入し、私がDIYで壁から出ている電源線に直結して取り付けたため、既存の土台とは合わない状態で設置されていました。
安全対策と既存防犯ライトの取り外し
取り外し作業を行う前に、必ずブレーカーを落とし、念のため検電器で電気が来ていないことを確認してから作業を始めます。
私は今回、こちらの検電器を使用しました。

検電器は、検電ドライバーとは異なり、電線の被覆の上から活線に近づけるだけで、通電している場合は音と光で知らせてくれます。
これ以降の作業では、壁から出ている電源線との接続部分(差込型コネクター)を扱います。
この作業は、電気工事士の資格が必要な「電気工事」に該当します。
資格をお持ちでない方は、絶対にご自身で行わず、専門の電気工事業者に依頼してください。

市販のセンサーライトから出ているコードを切断し、差込型電線コネクターでケース内部で結線していました。
この古いセンサーライトは、本来こうした取り付け方法には対応しておらず、私が改造して取り付けたものです。
差込型電線コネクターを取り外し、センサーライトとその土台を外します。

土台の中央から電線が出ています。
そのため、この土台に取り付ける照明器具は、本体中央から入線できる構造でなければ設置できません。
しかし、今回の器具は中央からではないため、取り付けには工夫が必要でした。
商品の取付部材と内部構造
LEDセンサーライト「ESL-W3002AC」の壁取付け側には、電線を入れる所が二ヶ所あります。

下側のレバーを持ち上げると、取り付けカバーを外せるようになっています。

今回は、製品に取り付けられているコードを外すので、固定されているカバーを全て取り外します。

内部のコネクターです。
ここに壁から出ている電線を直接結線します。
木枠を製作して取付の工夫
先ほどの画像で示したように、LEDセンサーライト「ESL-W3002AC」は、取付部材の中央から入線できない構造になっています。
そこで、壁面とLEDセンサーライトの間に木枠を挟み、入線位置を調整できるようにしました。
作成した木枠がこちらです。

この木枠を壁側に取り付けることで、入線位置をずらすためのスペースを確保しました。
木枠は、そのままだと傷みやすいため、穴を開けたあとにオイルステインを塗装しています。
LEDセンサーライト「ESL-W3002AC」の土台と並べてみると、こんな感じになります。

重ね合わせると、次のようになります。

穴あけやカットを適当に行ったため、木の一部が欠けてしまいました。
裏側で見えない部分ですが、念のためパテで埋めています。
この木枠によって、壁の中央から出ていた電線の位置をずらして入線できるようになりました。
木枠の取付と製品土台の取付
壁の土台に、自作の木枠を取り付けると、次のようになります。

土台の中心から出ていた電線を、LEDセンサーライト「ESL-W3002AC」の入線位置に合わせられるようになりました。
この木枠に、LEDセンサーライト「ESL-W3002AC」の土台を取り付けます。

入線位置の調整はできましたが、元々の電線が短いため、余裕のない状態になってしまいました。
LEDセンサーライトの結線と取り付け
VVFケーブルを、本体のNとLの表示に従い差し込み、カバーを取り付けます。

壁から出ている電線が短かったため、作業はかなりしにくかったですが、何とか取り付けられました。
あと10〜15cm長ければ、もっとスムーズに作業できたと思います。
ここまでできたら、本体を土台に引っかけて固定し、設置完了です!

白い丸形の土台の上に茶色の四角い木枠を取り付けているため、よく見ると少し浮いた印象があります。
しかし、LEDライト本体が黒色で四角い土台のため、全体としてはあまり目立ちませんでした。
動作確認とセンサー調整
取付が完了したらブレーカーをONにし、動作確認を行います。
- 照明の角度調整
- 点灯開始照度の調整
- 点灯保持時間の調整
- 人感センサーの検知方向の調整
周囲が明るい時間に検知方向を調整する場合は、「点灯開始照度調整ツマミ」を右方向に回すことで、明るい時間帯でも点灯させることができます。
検知方向や点灯保持時間の設定が済んだら、最後に点灯開始照度の調整を行いましょう。
まとめ
今回は、長年使っていた電球タイプの防犯ライトを、LED防犯ライト「ESL-W3002AC」に交換しました。
この製品は、電源線を本体内部で直接結線するタイプのため、電気工事士の資格が必要です。
私はその資格を活かし、DIYで取り付けを行いました。
既存の配線位置と新しいライトの入線位置が合わないという問題もありましたが、自作の木枠で位置を調整し、無事に取り付け完了。
木材のカットや塗装など、少しの工夫で見た目や安全性を損なわずに設置できたのは、DIYならではの楽しさでもあります。
LED化によって、明るさも省エネ性能も大幅に改善され、夜間の安心感が向上しました。
この記事が、防犯ライトの交換を検討している方の参考になれば幸いです。