TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠 の不具合修理と交換方法

 

トステムの玄関ドアに内蔵されている上の写真、ラッチ箱錠(QDC-18)の動きが悪くなると、ドアが正常に閉まらなくなります。

故障した時には業者に頼めば簡単ですが、できるだけ費用をかけずに直したいという方もいますよね!

自分で簡単に修理ができるので、その方法をご紹介します♪

 

症状

本題に入る前に、当記事を作成するキッカケとなった、私の家の症状からご紹介します。

玄関ドアが閉まっている状態で、室内側からドアを押すだけで開いてしまうようになりました。

原因は、「ラッチ箱錠」というこの部品の動作不良にありました。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠 の動き

「ラッチ箱錠」という部品は、ドアが閉まった時に扉が開かない様にロックされて、ドアハンドルを押すことでロックが解除されてドアを開けられる様にするための物です。

本来は、下の「画像①」の位置の時には指で押しても動かず、ドアハンドルを押しながら指で押すことで「画像②」の方向に動かせるのが正常です。

ところが、ドアハンドルを押さなくても、「画像①」の様に指で押しただけで、「画像②」の状態に自由に動く様になっていました。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠 の不具合

これでは「ラッチ箱錠」が付いている意味がありません。

次の画像の矢印部分に、シリコンスプレーを吹きかけてみましたが、症状は変わりませんでした。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ部分にシリコンスプレーを吹きかけてみる

 

内部までシリコンが届かない状態でしたので、結局分解して「ラッチ箱錠」を取り出しました。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠 本体

内部にシリコンスプレーを吹きかけたところ、正常に動作するようになりました。

 

ここから、具体的な修理の方法について、詳しく解説します。

ラッチ部分の動きが悪くなった場合には、この記事に記載した方法で直すことができますので、参考にして下さい。

 

ドアハンドルの外し方

ラッチ箱錠を取り外すには、ドアハンドルを外してからでないと、取り外すことができません。

TOSTEM(トステム) ドアハンドル

こちらのドアハンドルは、見た目を重視して作られているので、ネジが綺麗に隠されています。

ご存じの方には簡単なことだと思いますが、最初にどこから外したら良いのか全く分かりません。

私はこちらのサイトを参考にさせて頂いたのですが、上記画像のドアハンドルの場合と見た目が異なり、全く分からず苦戦しました。

詳しく解説しますので、同様のタイプの方の参考になれば幸いです。

ネジカバーを外す

ドアハンドルは、下の画像の青枠部分でネジにより固定されていますが、ネジカバーで隠されているのでネジが見えません。

上下2つともネジカバーを外します。

大きな赤い矢印の方向から見たのが、右側の画像です。

TOSTEM(トステム) ドアハンドル ネジカバーの外し方

右側の赤枠で囲った部分、ここに爪がかかっています。

マイナスドライバーを使って、この爪の引っかかりを外してあげれば、スライドして外すことができます。

力を加え過ぎると、爪の部分を破損してしまう可能性があるので気を付けて下さい!

 

次の画像は、ネジカバーを外して裏側から撮影したものです。

丸印を付けた部分が爪です。

TOSTEM(トステム) ドアハンドル ネジカバー

この画像を見て頂ければ、どういう構造で固定されているか想像が付くと思います。

2つの爪を外したら、横にスライドさせて、ネジカバーを抜き取ります。

TOSTEM(トステム) ドアハンドル ネジカバーを外す

ドアハンドルのネジを外す

上下のネジカバーを外すと、ドアハンドルを固定しているネジが全部で4本見えてきます。

TOSTEM(トステム) ドアハンドル ネジ

このネジ4本を外しますが、ここで1点注意しなければいけない事があります。

このネジを外すと、室内側のドアハンドルだけでなく、屋外側のドアハンドルも外れますので、落下させないように気を付けて下さい。

TOSTEM(トステム) ドアハンドル

上の画像の左側のハンドルが屋外側、右側は屋内側です。

外側と内側で、互いに挟んで固定する構造になっています。

ネジを外す時は、屋外側のドアハンドルを押さえながら外した方が良いでしょう。

ドアハンドルを外した後は、ドアストッパー等で扉が閉まらない様にしておきましょう!

 

ラッチ箱錠(QDC-18)を取り外す

ドアハンドルを外したら、ラッチ箱錠を外すことができます。

ラッチ箱錠は、2本のネジで固定されています。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠のネジを外す

この2本のネジを外せば、ラッチ箱錠を取り出すことができます。

 

ラッチ箱錠にシリコンスプレーを吹きかける

KURE5-56などの潤滑油を入れてしまうと、油に埃が付着しやすくなるので、ベタつきの無いシリコンスプレーを使う方が良いでしょう。

シリコンスプレーをお持ちでない方は、こちらの新商品がオススメです。

従来の物より、よく滑るようになります。
詳しいことは、製造元のページをご覧下さい。
金属、プラスチック、ゴム、木、紙などさまざまな素材に使用できるので、これ1本あれば、家の鍵穴やサッシ・障子など、あらゆる滑りの悪い部分を良くすることができるので、オススメです。

 

吹きかける場所は、動く部分に一通り吹きかけます。

私の今回の事例では、下の画像の矢印部分に吹きかけました。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠にシリコンスプレーを吹きかける①

ラッチ箱錠の上下に穴が開いているので、そこから適当に吹きかけてみました。

裏側も同様に吹きかけます。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠にシリコンスプレーを吹きかける②

 

組み立てる

ラッチ箱錠を取り付ける

組み立ては、分解したときの逆の手順で行います。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠をセットする場所

ラッチ箱錠は、向きがあります。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠の屋外側

ラッチ箱錠の片面に「室外側」と書かれている面を、屋外側にしてドアに差し込みます。

ラッチ箱錠を抜いた所に戻して、ネジ止めします。

TOSTEM(トステム) QDC-18 ラッチ箱錠のネジ止め

ドアハンドルを取り付ける

TOSTEM(トステム) ドアハンドルの取り付け

まず、外側のドアハンドルを差し込みます。

TOSTEM(トステム) ドアハンドル ネジ止めする

外側のドアハンドルを手で押さえながら内側のドアハンドルを差し込んで、ネジ止めします。

緩く締めてしまうと、使っているうちにネジが緩んでしまう可能性があるので、しっかりネジ締めしておいた方が良いでしょう。

ネジカバーを取り付ける

最後に、上下のネジカバーを取り付けます。

TOSTEM(トステム) ドアハンドルのネジカバー取り付け

ネジカバーは、手で押し込むだけで爪がかかって収まります。

お疲れ様でした。

 

直らなければ新品に交換

ラッチ箱錠内部の可動部分にシリコンスプレーを吹きかけても改善しないときは、ラッチ箱錠を分解して清掃を試みるのも有りかもしれません。

しかし、摩耗などで内部の部品が損傷している可能性も考えられます。

ラッチ箱錠は、新品が5~6千円で販売されている物ですので、交換することをオススメします。