浴室の混合水栓、パッキンとサーモスタットの交換方法(TOTO TUMG40型)

 

レバーを動かしても水が出ない、または止まらない!

そんな時には、「開閉ユニット」を。

設定温度にしても、冷たい水しか出ない、または熱いお湯が出たり温度が不安定

そんな時には、「サーモユニット(温度調節ユニット)」を。

それぞれ交換すれば直ります。

業者に依頼したら簡単だけど、お金がかかりそう..。

そう思った方、自分で交換にチャレンジしてみませんか?

ちょっとした道具があれば、意外と簡単ですよ!

自分で交換すれば、部品代だけで済みます。

このページでは、TOTO TUMG40型 を例に、交換方法をご紹介します。

 

 

「開閉ユニット」「サーモユニット」の取り外し手順

私の家で、次の様な状態になりました。

  • 症状1 : レバーを動かしても水が止まらない
  • 症状2 : 温度調整不良

このページでは、「開閉ユニット」と「サーモユニット」を同時に交換していますが、「開閉ユニット」だけ、もしくは「サーモユニット」のどちらか一方だけの交換もできます。

水栓の状態に合わせて、必要な部分をご覧下さい。

それでは、交換の手順をご案内します!

水道の元栓 または 止水栓を止める

作業に入る前に、必ず水道の元栓を閉めて下さい。

水道の元栓

元栓を閉めたら、蛇口からお湯も水も出ないことを確認して下さい。

※蛇口からお湯や水が出ないことを確認する作業は、水道管内の水圧を無くして、パッキン交換時に水が噴き出さない様にする目的もありますので、必ず行って下さい。

レバーを外す

「開閉レバー」と「湯温調整レバー」を外します。

この水栓金具のレバーは、ネジ止めされていないので、引っ張れば外れます。

※ネジが付いているタイプの場合は、ねじを緩めてから外して下さい。

レバーの位置表示を示す物(インデックス)を外す

プラスチック製で、レバーの位置表示を示す物(インデックス)が付いているので、取り外します。

こちらの部品です。

プラスチック製で、リングの一部に切れ目が入っているので、リングを広げてあげる様にすると取り外すことができます。(広げ過ぎると割れる場合があるので気を付けて下さい)

ナットを外す

左回しで外れるナットです。手で外せない場合は、上の画像のようにプライヤーで掴んで手を上方向向かって右側の開閉ユニット側は手を下方向)に回転させます。

外すナットは、下の画像の赤い矢印部分のパーツです。

私が使用している道具はこちら。

プライヤー ソフトタッチワイド 270mm WL-270S

はさむ物を傷つけたくない場合に使うプライヤーです。
缶詰の蓋も開けられるので、意外と普段使いに使えたりします。

多少傷が付いても構わないということであれば、はさむ部分が金属製のプライヤーでも十分です。

「サーモユニット(温度調節ユニット)」の取り外し方

向かって左側がサーモユニット(温度調節ユニット)で、取り外し方は手で左に引き抜けば外せます。

もし手で上手く引き抜けない場合は、

画像のように、切り欠き部にマイナスドライバーを差し込んで、サーモユニットを引き出します。

差し込む場所は、次の画像の場所です。

水栓本体とサーモユニットの間に、マイナスドライバーを入れて捻る様にすると、ズルズルっと出てきます。

ある程度出てきたら、手で引き抜きます。

「開閉ユニット」の取り外し方

向かって右側、「開閉ユニット」側の白いスペーサー(赤い矢印)を取り外します。

手で引っ張れば外れるはずですが、手で抜けない場合には、

上の画像で青い矢印の切り欠き部分にマイナスドライバーを差し込んで、こじ開けるようにして外します。

ここで取り外した部品(スペーサー)は、また使いますので保管しておいて下さい。

「スペーサー」を取り外すと...

白色の軸が残っていますが、この部品が開閉ユニット本体ですので、軸を引っ張って引き抜きます。

手で引き抜けない場合は、プライヤーなどで白い軸を挟んで引き抜きます。

「開閉ユニット」が引き抜けない場合

「開閉ユニット」の本体が、プライヤー等を使っても引き抜けない場合や、白い軸が破損してしまっている場合には、左側の「サーモユニット」を外してから、下の写真のようにドライバー等の棒状の物を使って押し出すと、簡単に取り出すことができます。

 

「開閉ユニット」「サーモユニット」の取り付け手順

「開閉ユニット」および「サーモユニット」の取り付け手順

 

「開閉ユニット」および「サーモユニット」を新品に交換した後の組み立ては、分解した時の逆の手順で行います。

同時に外した場合は、どちらのユニットから組み立てても構いません。

「開閉ユニット」の取り付け

開閉ユニット

新しい「開閉ユニット」の軸の部分に、取り外した時に保管した白いパーツ(スペーサー)

「開閉ユニット」に取り付ける部品

画像が粗くて、すみません。

こちらのパーツをはめ込みます。

「開閉ユニット」に白いパーツをはめ込んだ状態

よく見ると分かりますが、2つのパーツを合わせられる場所が1ヶ所あります。

「開閉ユニット」の凹部と「スペーサー」の凸部を合わせた状態で、離れない様にしながら、水栓金具に入れて行きます。

「開閉ユニット」はめ込み

この時、水栓金具の切り欠き部分と、スペーサーの凸部(画像の赤枠部分)の位置を合わせて、奥まで差し込みます。

ナットを手で確実に締め付けます。

次に、インデックスを取り付けます。インデックスは、軽く回して本体の凹凸とかみ合うと固定されます。

「開閉にユニット」の白い棒(スピンドル)の先端部分に、カットされた面があるので、その面が上になる様に調節します。

「スペーサー」に「板バネ」が付いていることを確認してから、ハンドルを取り付ければ完成です。

※板バネとハンドルの取り付け位置についての詳細は、「開閉ユニット」に同梱されている施工説明書をご覧下さい。

「サーモユニット(温度調節ユニット)」の取り付け

温度調節ユニット(サーモユニット)

新しい「サーモユニット(温度調節ユニット)」を水栓金具に組み込みます。

温度調節ユニット(サーモユニット)はめ込み

このとき、水栓金具の切り欠き部分と「サーモユニット」の凸部(画像の赤枠部分)の位置を合わせて、奥まで差し込みます。

ナットを手で確実に締め付けます。(※施工説明書には、プライヤー等の工具を使う指示になっています)

次に、インデックスを取り付けます。インデックスは、軽く回して本体の凹凸とかみ合うと固定されます。

温度調節ハンドルの40の文字とインデックス部のラインを合わせて、ハンドルを取り付けます。

水道の元栓 または 止水栓を開いて、確認する

「開閉ユニット」や「サーモユニット」から水漏れが無いことを確認します。

サーモユニットは、商品出荷時に約40℃のお湯が出る位置に調整されていますが、水圧によりお湯の温度がメモリと合わない場合があります。その場合には、温度調整ハンドルの取付位置を変えて微調整を行います。

 

交換パーツについて

「開閉ユニット」(TH577)

「開閉ユニット」(TH577)

※TH577シリーズは枝番がついた商品が多数ありますが、ここで使用したパーツは枝番無しの物です。

「サーモユニット(温度調節ユニット)」(TH576S)

「温度調節ユニット(サーモユニット)」(TH576S)

切り替えハンドル部(THA1-2 スペーサーとレバーのセット)

開閉ユニットのレバーを動かした時に、板バネ部分が破損してセンターでカチッと音がしないなどの症状があるときに交換することで、新品時の使い心地に直すことができます。

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