自動車のバッテリー交換のしかた

自動車のバッテリー交換、ディーラー等に頼むと高い!と感じる方は、自分で交換にチャレンジしてみませんか?

古いバッテリーを取り外して、新しいバッテリーを元通り取り付けるだけです。

道具さえあれば、意外と簡単に出来ます。(重いので非力な方は厳しいです)

バッテリーは通販で購入可能ですし、近くのカーショップでも手に入ります。

このページでは、注意点や交換方法を解説します。

(※当記事は、旧サイト「雑記帳」より引っ越しし、加筆訂正したものです)

バッテリーの選び方

車のバッテリーを交換する際には、基本的にはメーカーが推奨している(元々取り付けられている)型番と同じ物を選びます。
「46B24R」などと書かれているのが型番です。

46は、バッテリーの容量
Bは、バッテリーの大きさ
24は、バッテリーの横幅
Rは、バッテリーの端子の向き(LとRがあり、逆だと線が届かず取り付け不能)

を表しています。

この例で言うと、異なっても良いのは一番最初の数字、46の部分。
この数字が大きい分には基本的に問題ありません。

バッテリーは、同じ型番であっても、各メーカーで色々な商品を出しています。
耐久性がある物、充電時の電気の受入性能の良い物などがあるので、お好みで選ぶと良いでしょう!

あまり乗らない人の場合、バッテリー容量の大きい物を選んだ方が良い場合と標準を選んだ方が良い場合があります。
この情報は、私の私見ですが...
時々しか乗らないけれど、乗る時は長距離乗るという方の場合は、容量の大きい方が良いと思います。
毎日乗るけれど、数キロの短距離しか乗らないという方の場合は、標準の容量を選んだ方が良い様に思います。

短距離しか乗らない方が、容量の大きいバッテリーを選んだ場合、充電時間が短いので、バッテリーが常に満タン充電にならないのです。
車用の鉛蓄電池の特性上、満タン充電されていない時間が長いと、バッテリーの劣化が進み、より充電出来なくなってしまいます。
このページで取り付けしていた写真の青いバッテリーは、大容量過ぎて充電不良のためにすぐに劣化してしまいました。

用意する物

  • 交換する新しいバッテリー
  • モンキーレンチ等、固定具やバッテリー端子を外すための道具
  • バックアップ用の電源一式

作業前の注意点など

希硫酸に注意

カーバッテリーの中の液体は、希硫酸です。

開放型のバッテリーは、倒すと中の希硫酸が流れ出します。

絶対に横に寝かして置いてはいけません。

万が一、液体が手などに付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流しましょう。

感電はしないが、ショートに注意

カーバッテリーは12Vです。

プラス端子とマイナス端子を、同時に素手で触っても感電しない電圧なので安全です。

ただし、+と-の端子間を金属で接触し、ショートさせる事は絶対にしてはいけません。

エンジンを始動出来る程の大電流を取り出せるバッテリーなので、もの凄い大きな火花が出て非常に危険です。

 

作業手順

バッテリー交換は、次の順で行います。

  1. エンジンを切り、室内灯やアクセサリー電源など、全ての電源をOFFにする
  2. バックアップ電源を接続する
  3. 古いバッテリーを外す
  4. 新しいバッテリーを取り付ける
  5. バックアップ電源を取り外す

この順番を守らないと、車載コンピューターのメモリーが消えてしまい、窓が開かないなどの支障が発生します。

再設定をしなければいけなくなりますので、気をつけて下さい。

それでは、具体的な作業手順の説明に入ります。

※当記事の車はトヨタのラウムですが、他の車も作業内容は基本的に同じです。

全ての電源をOFFにする

車のエンジンを切り、鍵のある車ならば、キーを抜いた状態にしましょう。

アクセサリー電源を含めて、全ての電源をOFFにします。

ドアも閉めて、室内灯が消えている状態にしましょう!

バッテリーの取り外し作業

バッテリーの入っている場所の蓋を開けます。

ラウムの場合、バッテリーはエンジンのあるボンネット内部にありますが、後部のトランク内などにある車種もあります。

ボンネット内にある車は、運転席付近にあるこのマーク(上の画像)のレバーを引きます。

レバーを引くと、ボンネットの隙間が空きます。

ボンネットの央付近の隙間から覗くと、写真の様なレバーがあります。

指を入れて引き上げることで、ボンネットを持ち上げられる様になります。

蓋が閉まらないように支え棒がある車種は、必ず棒でボンネットを固定しましょう。

バッテリーを固定してある金具のネジを外します。

ラウムの場合は、赤丸部分2カ所のネジを外すと、バッテリーを押さえてある金具を外すことができます。

外した金具です。

次に、バッテリーに接続されている電線のコネクターのネジを緩めます。
※緩めるだけで、まだバッテリーから端子を取り外してはいけません。

場所は、画像の丸印部分です。

バッテリー交換のしかた(バッテリー端子を緩める)

ネジを緩め終えたら、「メモリー消去防止用の電源」を、プラス端子とマイナス端子にそれぞれ接続します。

プラスはプラス端子に、マイナスはマイナス端子に、それぞれ間違えないように接続しましょう。

ここで「メモリー消去防止用の電源」を接続し忘れると、パワーウインドウやナビ等がリセットされてしまいますので、気を付けて下さい。

接続し終えたら、バッテリー端子の+側から外し、続いてマイナス端子を外します。

外したそれぞれの端子は、金属部分に接触しないように気をつけましょう!

バッテリー交換のしかた(外したバッテリー端子と空間)

バッテリーを外した後の空間です。

バッテリーが置かれている土台は、車種毎にサイズが決まっているので、指定サイズより大きなバッテリーは置けません。

赤丸印部分に接続されている赤と黒の電線は、「メモリー消去防止用のバックアップ電源」を接続してある電線です。

新しいバッテリーの取り付けが完了するまで、接続したままにしておきます。

外したバッテリー(右:パナソニック製のCAOS)と、新しいバッテリー(左:新神戸電気製)です。

最近のバッテリーは、取り外し可能な取っ手が付いているので、持ち運びが楽です。

バッテリーの取り付け作業

新しいバッテリーを台に乗せたら、+端子から接続します。緩まない様に、しっかりネジ止めして下さい。

締め付けた後は、赤い端子カバーを元通り戻します。

続いて、-端子をしっかりネジ止めします。
この段階で、「メモリー消去防止用のバックアップ電源」は外してOKです。
写真には、細いケーブルが2本見えていますが、「バッテリー延命装置」等のケーブルなので、気にしないで下さい。

バッテリー固定用の金具を元通り固定します。バッテリーがガタついたりしない事を確認します。

以上で、完了です。

簡単に出来ますよね! (^-^)

古いバッテリーの廃棄について

古いバッテリーは、購入したお店で引き取ってもらうのが基本ですが、ディーラーやオートバックス等のカー用品専門店でも引き取ってもらえます。

私は、ディーラーで処分してもらっています。
引き取り業者は、金属回収でお金になるそうで、喜んで回収して行くそうです。
車のバッテリーだけでなく、UPSのバッテリーやディープサイクルバッテリーの処分もお願いしてますが、いつも快く引き取って下さるので助かります。(^^)

 

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